2010年10月16日(Sat)【No Title】
2日後ー…
なにげなく
夕飯を作り待っていた。ケンはいつもの様に帰宅し
二人でバラエティーをみながら食べていた。
少しテンションの低さにケンは気付いた。
「大丈夫かよ？
今日は早く寝たら？」
アキは軽い口調で口を開いた。
「別居したぃと思ってるの」
「え？」
「本気で？」
「うん。本気で。」
「マジで言ってるの？」
「うん。マジで。」
「………うん、いいよ。通勤大変だしね。」
「………。」
「どうしたの？なんで？」
アキの口調はだんだんと真剣になっていった。
「今まで暮らしてきて、私たち、別々になったほうがいいと思うの。
それは、今までのケンカを振り返って、私たちの性格の違いから、すれ違いが生じてきて、思った。
思ってたの。
2～3ヶ月も前からずっと悩んで出した答えなの。」
「なにそれ…。
俺は別居するなら別れるよ。離婚するよ。」
「私はお互いのこれからを考えて距離を置くために提案したんだけど」
うまく言えそうだったのに
うまく説明出来ないでいる自分にもどかしさを感じた。
「解った。
今から離婚届もらってくる。」
「…え？」
「夜間窓口まだやってるから、チャリで取ってくる。」
「って……」
いきなり？！！
ちょっと待ってよとかってないの？
引き留めないの？
「俺の中に「別居」はないから。
別居してうまくいった話を聞いたことないよ。
離れたら、心は別々になるよ。
確実に、うまくいかない。
周りの話を聞いててそぅ思うんだ。
俺の気持ちも、きっとアキから離れてく。
でも別居したいなら仕方ないよね」
あっという間に出ていってしまった。
アキは悲しくて、
涙が溢れ出した。
溢れて 溢れて
止まらなかった。
くやしかった。
どうしてこうなるんだろう。
いつも
どうしてこうなるんだろう。
うまくいかない。
解り合えない。
お互いの気持ちがぶつかり合うだけで
いつもこうなってしまうんだ。
ケンが顔色変えずに出ていってしまったこと。
なんで？
アキの頭の中で
今までの二人の思い出が
永遠に終わらない
フォトムービーの様に
頭の中にフラッシュバックしていた。
「やめて。
思い出させないで。
思い出すな…
思い出すな…
思い出すな…
ヤメてーーーーー！！！」
アキは繰り返し
心の中で叫んだ。
13:16:39
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